銭湯レポート
都湯miyako-yu
仕事終わりの都湯
2011年5月30日 午後10時訪問
※廃業されました。
仕事が終わり、鴨川沿いを30分ほどジョギングしてから立ち寄る。
入り口から左手が男湯。やや緊張しながら、下駄箱にクロックスを入れ入ると、にっこり微笑んだおばさんが迎えてくれる。
おばさんは番台には座らず、なぜか女湯脱衣所側に立って、男湯を覗く形に佇んでいる。
「410円?」事前に調べた値段を伝えながら小銭を出す。「10円ある?ありがとう」シンプルな会話。
中は誰もおらず。レトロ感あふれるマッサージ機や、丸い文字盤にすらっとした首を持つアナログ体重計や、鏡に印刷された和菓子の広告が迎えてくれる。
なんといっても印象的なのは、天井近くに設置されている男女の脱衣所をまたがる巨大なタイル絵。一見の価値あり。
ぎこちない手つきで、なおかつ、慣れたふりをしながら、ロッカーに服を押しやり、浴場へ。
さわやかな水色のタイルに囲まれたこじんまりとした浴場だが、一瞬温泉旅館に来てしまった錯覚を覚えてしまう旅情を
感じさせてくれる。
風呂は、底が浅く足の伸ばせる浴槽と、ほぼ立って肩まで浸かれる底の深い浴槽とふたつ。奥には小さな水風呂が控えている。
天井高くには湯気抜きの古ぼけた窓がその年季を感じさせてくれる。
椅子とケロヨンの洗面器は、隅のほうにきれいに積んである。なるほど、ここからひとつずつとって使い、終わったら
元に戻す仕組みになっているらしい。タオル、石鹸、シャンプーは貸し出しと販売もあるので、ふらっと寄るだけでも安心して入浴できる。近くにユースホステルが多いためだろう。
これでもかと風呂で温まった後、ややのぼせながら脱衣所に戻ると、出入り口の近くにガラス戸の冷蔵庫発見。様々な「銭湯ドリンク」が魅力的な色使いで行儀よく並んでいる。でも、ここは我慢。丹念に体を拭き、備え付けのドライヤーで髪を乾かし、着替えた後、おばさんに軽く会釈して帰路へ。
家に帰った後は、やっぱりビールでしょ!
都湯へのアクセスマップ
住所 | 〒600-8146 京都府京都市下京区土手町通七条上ル納屋町415 |
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電話番号 | 075-371-7594 |
営業時間 | 15:30~24:00 |
定休日 | 第一・第三・第五木曜日 |
お風呂 | 深風呂、浅風呂、水風呂 |
駐車場 | なし |
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