昭和初期に建てられた趣あるお風呂屋さん「柳湯」。京都ならではのエピソードとともにその魅力をご紹介します。

湯ったり日誌

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2017年9月 7日

京都に居なきゃ楽しめない!京都ならではのレトロな銭湯・柳湯

今回は京阪電車・三条駅、京都市市営地下鉄東西線・三条京阪駅から徒歩5分にある柳湯さんに行ってきました。

柳湯さんは昭和初期に建てられた趣あるお風呂屋さん。

入り口は男女別に分かれていて、暖簾をくぐるとすぐに脱衣所という開放感のある造りになっています。

"京都ならでは"がいっぱい。

そんな昔ながらの情緒あふれる柳湯さんですが、京都でしか見ることのできない風景がたくさんあるお風呂屋さんなのです。

一つ目はお風呂場の入り口にあるタイル絵です。

ここで描かれているのは柳湯さんと同じ左京区にある平安神宮が鮮やかな朱色で描かれています。

私は関東出身で銭湯というと富士山のペンキ絵のイメージが強かったのですが、柳湯さんの平安神宮のタイル絵は京都の中でもここでしか見ることが出来ないため、とても新鮮な気持ちになりました。

柳湯さんの脱衣籠として使われているのは「柳行李(やなぎごうり)」というものです。

柳行李とはヤナギの一種であるコリヤナギの枝を編んで作られた籠で、軽くて丈夫ななことから様々な用途で使われていましたが、最近はプラスチック製の製品が多く流通したことで、柳行李を見られるのは京都の銭湯以外では少なくなってきているそうです。

柳行李も昔からの伝統を守ってきた柳湯さんならではの光景です。

また浴槽をよく見るとカニと貝殻のタイルが隠れていたりします!

お風呂に入りながら探すのも楽しそうです!

"京都ならでは"はこんな現象も起きていた。

柳湯さんの暖簾をくぐると気さくで優しい番台さんが迎えてくれます。

しかし困っていることもあるそう。

柳湯さん周辺は祇園や河原町、寺社仏閣が多くあるエリア。そのため海外から来た観光客の方々も多く利用されるそうです。

しかし、海外から来たお客さんは言語、文化の違いから男湯女湯の表記の違いが分からなかったり、靴を脱がずに土足で上がり込んでしまう・・・なんてことも起きたそうです。

番台さんも対策を考えていらっしゃるそうですが、英語で説明するのに苦戦しているとか。

そんなときは柳湯さんの常連さんが海外から来たお客さんに銭湯の使い方やマナーを英語で代わりにガイドしてくださるそうです。

海外から来たお客さんにも銭湯を楽しんでもらうために番台さんだけでなく常連さんも協力してくれるという京都ならでは、銭湯ならではのほっこりエピソードでした。

そういった銭湯内のコミュニティが昔からの伝統、文化を守り続けている理由なのかもしれません。

柳湯に行ってみよう!

昔からの銭湯文化を現在まで残している柳湯さん。京都ならではの魅力もいっぱい詰まっているので、京都在住の方も京都に旅行で来られた方にも是非おすすめのスポットです。

昔ながらのレトロな雰囲気で日々の疲れを癒されてみてはいかがですか?

柳湯

  • 住所:京都府京都市左京区新柳馬場通仁王門下ル菊鉾町332
    (京阪電車・三条駅、京都市市営地下鉄東西線・三条京阪駅 徒歩5分)
  • TEL:075-771-8439
  • 営業時間:16:30~23:45
  • 定休日:月曜日・火曜日
    (営業日・営業時間は変更になる可能性がございます)
  • 駐車場:なし
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