京都市役所周辺を歩きながら、原画展に立ち寄り、明治から続く「玉の湯」でひと息。湯上がりに「酒場たいげん」で味わった一杯まで、京都の夜をゆるりとめぐった日記です。

湯ったり日誌

kurisu

2025年12月 5日

京都・玉の湯で心をほどく夜

こんにちは! 京都の銭湯をWebの力で盛り上げたいスタッフ「くびす。」です。

先日、OASISのライブを観に東京へ行く予定がありまして(最高でした...) その前にちょっと心と体を整えたくなりました。 どうせなら京都の銭湯で気持ちを整えてからから行こうと思い、 向かったのが、明治時代から続く老舗の銭湯「玉の湯」。

しかもこの日は、近くで『ひつじの京都銭湯図鑑2025 原画展』が開催中。 銭湯を"描く"人の視点に触れてから、"浸かる"体験をするなんて、 これはもう行くしかない流れ。

まずは「ひつじの京都銭湯図鑑2025」原画展へ

京烏で開催されていた、らくがきひつじ(大武千明)さんの原画展。
壁いっぱいに並ぶイラストはどれもやさしくて、湯気の向こうに笑い声が聞こえてくるような温かさ。

銭湯って"人の暮らし"そのものなんだなって改めて感じました。
見てるうちに、どうしても本物の湯に入りたくなって、その足で「玉の湯」へ。

「ひつじの京都銭湯図鑑2025」はこちらからご購入できます。

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明治から続く「玉の湯」でひと息

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外観からしてもう雰囲気がある。 暖簾をくぐった瞬間、ふわっと木の香りと石けんの匂い。 中は明るくて清潔だけど、タイルや番台に昔の空気がしっかり残ってて、"古いけど新しい"ってこのことだなと。

この日は外国の方も多くて、英語が自然に飛び交っていました。 地元の常連さんと観光客が一緒にお湯を楽しんでる光景、なんか京都らしいよなぁって思いました。 (英語喋れるようになりたい...)

肩まで浸かってぼーっとしてたら、体の疲れよりも先に、頭のざわざわがほどけていく感じ。 湯船の中で聞こえる笑い声も、まるごと癒しでした。

湯上がりは「酒場 たいげん」で一杯

いい湯のあとは、やっぱり一杯。 松本康治さんの『京都の風呂屋を歩く』に出てきた 「酒場たいげん」がすぐ近くにあったので行ってみました。

地下に続く階段を下りると、静かな灯りに包まれた空間。 カウンターの中では店主さんが黙々と料理をつくっていて、 どの皿も丁寧で、ぬくもりがある。

こぶしよりも大きなおにぎりに、新鮮なお刺身。 そしてキンキンに冷えたビール。 湯上がりの体にこれ以上のご褒美はないです...

『京都の風呂屋を歩く』はこちらからご購入できます!

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湯とまちとアートをめぐる一日

京都市役所のまわりを少し散歩して改めて思ったのは、 京都って、どのエリアにもそのまちならではの空気が流れているということ。 そして銭湯もまた、そのまちの"雰囲気"を映す存在なんですよね。

京都に引っ越してきて、もうすぐ2年。 こうして湯を通してまちを歩くたびに、 「ここに来てよかったなぁ」としみじみ感じます。

年末には恒例の「京都の銭湯 年末年始営業時間まとめ」を公開予定です! 銭湯運営者の皆さま、今年もご協力のほどよろしくお願いします!!

急に寒くなりましたが体調崩さぬようにお気を付けてください~

この日のルート

レンタルギャラリースペース 京烏
(『ひつじの京都銭湯図鑑2025 原画展』)

玉の湯

酒場たいげん

この記事を書いた人

くびす。

とある京都旅行で「サウナの梅湯」に立ち寄り、一瞬で京都の銭湯に惹かれる。京都の銭湯がもっと知りたいと思いたち、8年住んだ東京から京都へ移住。(広島出身)

  1. 裸で見る芸術【京都の銭湯】
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※各銭湯の営業時間、電話番号、料金などは変更になっている場合がありますので、ご利用の際は各銭湯にご確認ください。